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【すずめの戸締まり】登場人物と声優一覧

「すずめの戸締まり」は2022年11月11日に公開された新海誠監督による劇場用アニメーション作品である。前作「天気の子」から3年ぶりの新作であった。

今回は「すずめの戸締まり」の登場人物と声優を振り返りながら、それぞれの魅力や物語について考えていこうと思う。「すずめの戸締まり」の登場人物はどんな人々だったのだろうか?

以下の文章では不意にネタバレが挟まれますので、その点はご注意ください。

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「すずめの戸締まり」の登場人物と声優

登場人物①:岩戸鈴芽|声優:水原菜乃華、三浦あかり

岩戸鈴芽(いわとすずめ)の基本情報

物語の主人公。宮崎県の港町に住む女子高生(17歳)。いつもと変わらいはずのある朝、美しき青年 宗像草太(むなかたそうた)と出会ったことから物語は始まる。

現在は叔母と二人で暮らしているが、実母とは東日本大震災で死別している。父親の存在は劇中では描かれていないが、東日本大震災直後から叔母と暮らしているようなので、父親とはそれ以前に死別しているものと推定される。まあ、あまりにもクズだったので、叔母としては父親に鈴芽を託すなんてことは考えもしなかったのかもしれな。いずれにせよ本編を見る限りはどのような経緯だったかは不明である。

鈴芽も立派に成長しているが、それを支えた叔母の立派さは感嘆すべきものである(自分にあんなことができるだろうか)。

ただ、お互いに何かしら思うことがなかったわけではなかったようであるし、長年に渡ってくすぶり続けた爆弾が物語の後半で爆発することとなる。

まあ、傍から見ていれば通常の親子であるが、実の親子ではないという自覚が、どんな親子にも発生するギクシャクさを無駄に複雑にはしていたのだろう。その本質は、鈴芽は生まれて初めて高校生活を送り、叔母も生まれて始めて高校生の「娘」をもったという多くの親が経験してきたことである。とても普通で立派な親子であった。

それでもなお、鈴芽にとって東日本大震災で母を失ったこと、そして東日本大震災そのものが触れてはならない禁忌となっており、叔母もそれには触れずに来た。それが「ミミズ」のように二人の中でくすぶり、二つの要石が外れた世界で爆発したわけである(うまいことやってる)。

「すずめの戸締まり」は鈴芽の成長物語であり、自分を見つめる物語であり、「母」を取り戻す物語であった。私はとても良い映画だったと思う。

声優の原菜乃華さん、三浦あかり さん

声優を担当したのは俳優の原菜乃華さんと三浦あかり さん。

原菜乃華さんを初めて認識したのは「真犯人フラグ」というテレビドラマだったと思う。

幼少期の鈴芽を演じたのは三浦あかりさん。スペースクラフト所属の子役である。

登場人物②:宗像草太|声優:松村北斗

宗像草太(むなかたそうた)の基本情報

ご先祖伝来の「閉じ師」をライフワークとしつつも教員としての「本業」を目指す美しき青年。教育学部に所属している。

物語の序盤、鈴芽に声をかけてしまったことが彼の運命を決めた。彼はこの後、

  • ダイジンによって椅子に変えられ、
  • 同時に要石(かなめいし)にされ、
  • 結果的に教員採用試験を受験できず、
  • 東京のど真ん中で「ミミズ」を抑え込む存在にさせされた。

あの時声をかけたのが鈴芽でさえなければこんなことにはならなかったのだろう。「雲のむこう、約束の場所」以来、新海作品に登場する男どもは女性のためにとんでもない旅をする羽目になってきたが、「すずめの戸締まり」でそれが極まったと言ってよいのではなかろうか。

声優の松村北斗さん

声を演じたのはアイドル、俳優の松村北斗さん。

「すずめの戸締まり」以前にもテレビドラマ、映画に出演していたが、個人的に知っている作品はなかった。ただ、草太ははまり役だったと思う。

登場人物③:ダイジン|声優:山根あん

ダイジンの基本情報

宮崎県の旧温泉地で「要石(かなめいし)」として「ミミズ」の力を抑え込んできた存在(名前はその姿が「大臣っぽい」という理由で鈴芽がつけた)。主人公の鈴芽に引き抜かれたことで「元の姿」に戻ることができたが、同時に日本は「ミミズ」を抑え込む要石を失うことになった。

一瞬の出来事ではあったものの、鈴芽はとんでもないことをやらかした。あの一件が原因で、日本本土は再びとんでもない地震が起こるラインにのったのだから。

ただ・・・物語の中盤以降に描かれる要石としての草太の孤独な姿を鑑みると、鈴芽のしたことを一方的に攻めることはできないだろう。

物語の序盤でこそダイジンは日本各地にある「後ろ戸」を開いていた「悪役」だったが、実のところ次に開く「後ろ戸」にダイジンが導いていたことが明らかになった。

久方ぶりの「自由」を与えてくれた鈴芽と一緒に日本全国を旅行したかった気持ちもわからないでもない。そして、その久方ぶりの「自由」を提供した鈴芽を攻めることもできないないだろう。どんな仕事にも息抜きが必要である

声優の山根あんさん

声を担当したのはテアトルアカデミー所属の子役の山根あん。それ以上の情報は特にない。

登場人物④:岩戸環|声優:深津絵里

岩戸環(いわとたまき)の基本情報

鈴芽の叔母。東日本大震災で4歳にして実母を失った鈴芽を高校生になるまで育て上げた人物。

本編中では震災の発生直後、実母を求めながらさまよう鈴芽を抱きしめながら保護する。しかも自分の子として育てる覚悟を込めて。

彼女の覚悟は日本語にあるどのような賛美の言葉もくだらなくなってしまうほどの覚悟であり、その覚悟のもとに実現した物語のスタートラインは彼女の偉業である。

ただ、それが偉業であるが故に、物語の終盤までの環さんはある意味「類型的な親」として生きてきたように我々に写ってしまう。そしてそれが、逆説的に真実であったことが「すずめの戸締まり」で描かれる。

つまり、彼女が抱えていた不満や不安を彼女自身は「実母でないがゆえのもの」として捉えていたが、実のところ、それはすべての親が自動的に感じる不満や不安であって、彼女がが鈴芽の親で有り続けたことの証明にほかならない。

環さんが懸命に生きたからこそ見えなくなってしまったことである。

私のような人間には、これ以上語れることはない・・・のだが、やはり気になるのは鈴芽の父親のことだろう。

母お失った鈴芽を保護したところまではわかるのだが、通常は父親に託される。しかし実際にはそうなっていない。しかも、鈴芽の回想シーンにすら登場しない。鈴芽の父は一体どこに消えたのか?もちろん可能性は三つしかない:

  1. 鈴芽が乳幼児のうちに亡くなった。
  2. 鈴芽が乳幼児のうちに離婚した。
  3. 初めからシングルマザーとして鈴芽を生んだので誰も知らない。

個人的に一番可能性が高いのは三番目だと思う。そうすると本編中で一切触れられないことが最も自然になる。ただ、一番面白いのは二番である。この場合鈴芽の父親は、環さんが「鈴芽を預ける」というアイディアを思いつかないくらいのクズ野郎だったということになる。

いずれにせよ映画本編で言及されていないので想像するしかないのだが、この辺のことに思いを馳せるのが「すずめの戸締まり」で一番おもしろいところではないだろうか。

声優の深津絵里さん

声を担当したのは俳優の深津絵里さん。テレビドラマ、映画、舞台で多くの作品に出演している。アニメの声優については「すずめの戸締まり」が初のことであった。

映画を見に行ったときには事前情報をできる限り入れない状態にしておいたので、エンディングテロップで「深津絵里」の名前見たときには驚いた。完璧に「環」になっていたということなのだろう。

登場人物⑤:岩戸椿芽|声優:花澤香菜

岩戸椿芽(いわとつばめ)の基本情報

鈴芽の母。東日本大震災の際に亡くなっている。

本編中での描写は極めて少ないが、

  • どうやら医療関係の仕事をしており、
  • 鈴芽のために椅子をDIYするくらいの器用さを持っている

ということがわかる。十中八九シングルマザーとして鈴芽を働きながら育てたと思われるので、大変な苦労があったのだろう。

震災のときにも、誰かのために働いていたのかもしれない。

声優の花澤香菜さん

声を担当したのは花澤香菜さん。言わずとしれた有名な声優さんだが、新海作品の常連でもあり「言の葉の庭」、「君の名は」、「天気の子」に出演している。

きっとこれからもず~っと新海作品に出演し続けるのだろう。いつか人に言えない裏話を本にまとめてほしいものである。

登場人物⑥:芹澤朋也|声優:神木隆之介

芹澤朋也(せりざわともや)の基本情報

草太の友人で、同じく教員を目指している。少々口が悪く見た目も派手だが、姿を見なくなった草太を心配して自宅まで来るくらいに友達がいのある人物である。

かつてコンパーチブルであった真っ赤な中古車を所持しており、そのおかげもあって鈴芽の第二の旅が実現された。

そればかりではなく、絶妙な関係にある鈴芽と環の板挟みのなか、嫌な顔もせずに車を運転し続けたとんでもなく良いやつである。

どうも80年代の曲に詳しいらしく、道北自動車道の旅の中では何曲も「懐メロ」が流れることになった。深刻な旅の中にあった絶妙な「ほっこりポイント」だったのではないだろうか。

声優の神木隆之介さん

声を担当したのは俳優の神木隆之介さん。多くの映画、ドラマに出演する俳優さんだが、新海作品でも常連となっている。「君の名は」、「天気の子」では立花瀧を演じていたが今回「すずめの戸締まり」でも重要人物を演じた。

神木隆之介さん本人も新海作品のファンだそうなので、「映画を新鮮な気持ちで見ることができない」という点では可愛そうな気もするが、こうなったら今後は「龍之介を探せ!」的な形で、必ずワンシーンだけ登場するようにすれば良いのではないだろうか。そうすれば、「作りて側」と「映画を楽しむ側」の両方を体験できて良いと思う。

登場人物⑦:海部千果|声優:花瀬琴音

海部千果(あまべちか)の基本情報

ダイジンを追跡中、鈴芽が愛媛で出会った人物。

鈴芽と同い年で、親が民宿を経営しいる民宿に鈴芽を宿泊させてくれたばかりか、「制服だと目立つ」という理由で私服まで提供してくれた。

「なにか事情があるのだろう」と、深く追求することなく鈴芽に寄り添ってくれた最初の人物でもあった。

声優の花瀬琴音さん

声を担当したのは俳優の花瀬琴音さん。今のところ特記すべき情報はない。

登場人物⑧:二ノ宮ルミ|声優:伊藤沙莉

二ノ宮ルミ(にのみやるみ)の基本情報

ダイジンの追跡中、鈴芽が愛媛のバス停で出会った人物。

神戸でスナック「はぁばぁ」を経営しており、鈴芽はスナックで裏方仕事をしつつ彼女の家に宿泊させてもらっていた。

おそらく「タダで」泊まらせることも考えたのだろうが、仕事をしたほうが気を使わずに良いだろうと考た彼女なりの気遣いだったのだろう。

声優の伊藤沙莉さん

声を担当したのは伊藤沙莉さん。個人的には「REPLAY & DESTROY」の愛川奏で強烈に印象に残った記憶がある。伊藤沙莉以外にあの役はできなかっただろう。

アニメの声優としては「映像研には手を出すな!」の主役 浅草みどりやを演じており、「えんとつ町のプペル」、「ざんねんないきもの事典」でもすでに声の担当をしている。

皆さんの感想は分からないが、私としては今回の二ノ宮ルミはまり役だったと思う。環役の深津絵里さんもそうだったが、なんというか「違和感」みたいなものがなく、す~っと入ってくる気がした。

俳優の声優起用に関しては色々と議論があるが、個人的には多くの作品に出演してほしいと思った。

登場人物⑨:ミキ|声優:愛美

ミキの基本情報

スナック「はぁばぁ」のアルバイトスタッフ。

ルミどうように鈴芽を気にかけてくれた姉御肌の人物であった。

声優の愛美さん

声を担当したのは声優の愛美さん。声優として多くの作品に出演しているのだが、残念ながら個人的に見ていた作品はなかった。

ただ、「すずめの戸締まり」のミキ役については個人的には好きだった。少々粗雑ではあるものの、面倒見の良さがよく出ていたと思う。

登場人物⑩:岡部稔|声優:染谷将太

岡部稔(おかべみのる)の基本情報

漁協に務める環の同僚。環に思いを寄せており、周りに人間は全員そのことに気づいているか知っている様子だが、当の環本人は全くそのことに気づいていないようである。

物語中、彼は懸命に岩戸家の問題に関与しようとするが、環に一蹴されてしまう。なんとも健気な男である。

声優の染谷将太さん

声を担当したのは俳優の染谷将太さん。個人的には「みんなエスパーだよ」の主役 鴨川嘉郎役で強く認識した記憶がある(ドラマもとても好きだった)。

アニメの声優としても「おおかみこどもの雨と雪」、「バケモノの子」、「竜とそばかす姫」など細田監督作品で出演している。

さて、今回の「すずめの戸締まり」でも有名俳優さんが声を担当していたが、私としては映画を見ているときにはほとんど本人だとは気が付かなかった。芹沢朋也を演じた神木隆之介さんにすら最初は気が付かなかった。

ところが、この岡部稔は最初の一言目から完全に染谷将太だった。声を聞いたその瞬間に「あ、染谷将太だ」と思った。多分染谷さんは声に特徴がありすぎるのだろう。悲しいほどに染谷将太だった。

登場人物⑪:宗像羊朗|声優:松本白鸚

宗像羊朗(むなかたひつじろう)の基本情報

草太の祖父で「閉じ師」の師匠。現在は都内の病院に入院中であり、その状態はあまり良いとは言えない。

なにやら色々と知っていそうな雰囲気を醸し出している人物で、物語の終盤、鈴芽が「後ろ戸」の向こうにいる草太に再開するためのヒントを与える。

このご時世、いわゆる「継承問題」は様々な分野で発生しているが、どうやら「閉じ師」業界もそのようである。逆に今までよくもったと言うべきなのだろうか。いずれにせよ、草太が要石から人間に復帰できたことは閉じ師業界の福音であっただろう。

声優の松本白鸚さん

声を担当したのは歌舞伎役者の二代目松本白鸚(まつもとはくおう)。私の世代の人なら松本幸四郎といったほうがわかりやすいだろう。

歌舞伎だけでなく、多くのテレビドラマや映画に出演した俳優さんである。おそらく私が一番最初に見たのは「王様のレストラン」の千石武役だったと思う(あのどらま好きだった~)。

以外にもアニメの声優は「すずめの戸締まり」が初だったようである。威厳があって「なんでも知ってる感」が出ていてとても良かったと思う。

一番好きな新海誠監督作品は?
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シフルはどうなんだい?
ひじょう~に難しいが、一番最初に見た「雲のむこう、約束の場所」かな。明日は違うことを言ってるかもしれないけど。

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北国出身横浜在住の30代独り身。日頃は教育関連の仕事をしていますが、暇な時間を使って好きな映画やアニメーションについての記事を書いています。利用したサービスや家電についても少し書いていますが・・・もう崖っぷちです。孤独で死にそうです。でもまだ生きてます。だからもう少しだけ生きてみます。           
           
                   
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