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【崖の上のポニョ】登場人物と声優一覧

「崖の上のポニョ」は2008年に公開された宮崎駿監督による劇場用アニメーション作品である。

今回は「崖の上のポニョ」の登場人物と声優を振り返りながら、それぞれの魅力や物語について考えていこうと思う。「崖の上のポニョ」の登場人物はどんな人々だったのだろうか?

以下の文章では不意にネタバレが挟まれますので、その点はご注意ください。

「崖の上のポニョ」のあらすじはこちら

「崖の上のポニョ」の登場人物と声優

登場人物①:ポニョ|声優:神月柚莉愛

ポニョの基本情報



物語の主人公である5歳の魚の子。「ブリュンヒルデ」という美しい名を持っていたが、宗介がポニョっとしているからという理由でつけた「ポニョ」という名前をたいそう気に入り、それ以降自分をポニョと呼んでいる。

物語はポニョが父であるフジモトのもとを脱走することから始まる。図らずも海岸に打ち上げられたポニョは宗介に保護されるが、宗介の親指についた傷から流れる血をなめたことによって半魚人になる力を得た。

また、宗介に食べさせてもらったハムが大好物になった。

ポニョの驚異的な執念

宗介に保護されたポニョだったが、残念ながらフジモトに一度は連れ帰られてしまう。そんなポニョはただただ大好きな宗介に会いたい一心で、再び脱走を図り、大波とともに宗介のもとに現れた。

アニメーションであるし、ポニョが可愛らしく描かれているので「すげ~」くらいの感想が第一かも知れないが、実写的に想像するととんでもないシーンである。

実は「崖の上のポニョ」の準備期間に、宮崎監督はワーグナーの「ワルキューレの騎行」をそのアトリエでガンガンかけていた(出典「ポニョはこうして生まれた」)。

我々もあのシーンを見るときには頭の中で「ワルキューレの騎行」を流すと、シーンの持つ壮絶さとポニョの執念の深さが分かるのではないだろうか。

声優の神月柚莉愛さん



ポニョの声を担当したのは女優神月柚莉愛(こうずきゆりあ、1999年-)さん。アフレコ当時は奈良柚莉愛(ならゆりあ、本名)、年齢は7,8歳だったと思われる。

ポニョの声優を決めるオーディションを行っている際に、彼女の「アチッ!アチッ!」というセリフの表現に宮崎監督はとても満足したようだった(出典「ポニョはこうして生まれた」)。キャスティング決定の決めてだったのかもしれない。

登場人物②:宗介|声優:土井洋輝

宗介の基本情報






物語のもう一人の主人公である5歳の少年。保育園「ひまわり園」に通っている。「ひまわり園」に隣接するデイケアセンター「ひまわりのいえ」(母のリサが勤務している)の老人とも仲が良い。

自分の両親をリサ、耕一と下の名前で呼び捨てにするというあまり「標準的」とは言えない状態にはあるが、その分自立心が強く、ポニョに告げた「守ってあげる」という言葉を頑なに守り抜こうとする立派な少年である。

宗介と母リサに関して個人的に考えたことを以下の記事にまとめている。

【崖の上のポニョ】宗介は何故母親をリサと呼び捨てにするのか?「崖の上のポニョ」は2008年に公開された宮崎駿監督による劇場用アニメーション作品である。 初めて見たときにはたいして感想を持つこ...

是非読んでみてください。

登場人物③:リサ|声優:山口智子

リサの基本情報



宗介の母で、年齢は25歳。宗介の通う「ひまわり園」に隣接するデイケアセンター「ひまわりのいえ」に勤務している。

少々粗暴なところも見え隠れするし、息子に自分をリサと呼ばせている事実も相まって、一瞬我々を「不安」にさせるが、実際には非常にしっかりした人物である。

作中でも「大人としての立派な行動」を、私達が見過ごしてしまうほど自然にこなしてくれている。

息子が自分を呼び捨てにすることを許容するのも「様々にある選択肢の一つ」にすぎないのである。

【崖の上のポニョ】宗介は何故母親をリサと呼び捨てにするのか?「崖の上のポニョ」は2008年に公開された宮崎駿監督による劇場用アニメーション作品である。 初めて見たときにはたいして感想を持つこ...

声優の山口智子さん



声を担当したのは女優の山口智子さん(1968年-)。山口さんの声のお陰で、リサの中にある一本の芯のようなものが見事に伝わってきたと思う。

映画やTVドラマに多数出演しているが、アニメの声優という点では「Coo 遠い海から来たクー(1993年)」 キャシー野崎役がある。

登場人物④:耕一|声優:長嶋一茂

耕一の基本情報



宗介の父で、年齢は30歳。貨物船「小金井丸」の船長。

家族思いではあるものの、船乗りという仕事上中々家には帰れずにいる。

本編中には確かに存在しているものの、物語にはま~ったく絡んでこない。なんとも父親不在の物語であった。

思えば「ひまわりのいえ」にも爺さんは存在しなかったし、きちんと物語に絡んだ男と呼べるのはフジモトだけだった。これほど男が登場しない物語も少ないだろう。

声優の長嶋一茂さん



声を担当したのはタレントの長嶋一茂さん(1968年-)。かつてはスワローズ、ジャイアンツでプレーしたプロ野球選手だったが、今では俳優業でも活躍している。

「崖の上のポニョ」の声優に関しては、何度やっても声が絵に合わなかったために「こちらで合わせます」とジブリ側が折れたという逸話が本人から語られていた(この件に関してはたしかに情報番組で本人が語っていたのを見たのだが、いつのどの番組か思い出せない。憶えている人がいたらコメント欄でおしえてください)。

登場人物⑤:フジモト|声優:所ジョージ

フジモトの基本情報



ポニョの父。かつては人間だったようだが今では海の眷属として怪しげな活動を行っている魔法使い。

本編中では「人間から今の状態になるまでにどれほど苦労したことか」ということを語っていたが、苦労程度で手に入るとは到底思えない怪しさを持ち合わせた人物である。

本人としては人間の破壊的な活動を恨んでいるが、ポニョがしでかしたことに関しては極めて焦っており、事態を収拾しようと奔走する。

フジモト的なキャラクターは相当初期段階(イメージボードが作られるより前)から想定されており、足元に水をまきながら歩くギミックも考えられていた(出典「ポニョはこうして生まれた」)。

また、フジモトはかつて「海底二万里」に登場するネモ船長のノーチラス号に乗っていた唯一のアジア人という設定が存在している(出典「ジブリの教科書15」)

声優の所ジョージさん



声を担当したのはタレント、歌手の所ジョージさん(1955年-)。子供の頃からTVで見ていた人物だったが、シンガーソングライターであることはだいぶあとになってから知ったことだった。

フジモト以外にも声優を多数こなしており、映画「ハワードザダック」のハワード、海外ドラマ「アルフ」に登場する宇宙人アルフ、「トイ・ストーリー」のバズ・ライトイヤーなども担当している。

個人的には所ジョージさんのアテレコがとても好きで、「トイ・ストーリー」は必ず吹き替えで見ることにしている。

登場人物⑥:グランマンマーレ|声優:天海祐希

グランマンマーレの基本情報



ポニョの母にして海の女神。初登場時は巨大な姿で現れたが、その大きさは伸縮自在で、通常の人間と同じような大きさにもなれる。

人間になりたがっているポニョをフジモトはなんとか取り戻そうとしていたが、グランマンマーレは「人間にしてしまおう」と豪胆な決断をする。

作中の描写を見ると、グランマンマーレは「海の女神」あるいは「海そのもの」という印象を受けるが、その正体はチョウチンアンコウであるという衝撃的な事実が宮崎駿監督本人の口から語られている(出典:「続・風の帰る場所」)

【崖の上のポニョ】グランマンマーレの真実と宗介に託した未来ー宮崎駿男の悲哀シリーズ③ー「崖の上のポニョ」は2008年に公開された宮崎駿監督による劇場用アニメーション作品である。公開当時のことを思い出すと、妙に「子供向け」と...

チョウチンアンコウは基本的に一夫多妻制であるが、グランマンマーレもフジモト以外に沢山の夫が居るものと思われる。きっとフジモトと同じように、グランマンマーレに心を奪われ切られた男たちなのだろう。

声優の天海祐希さん



声を担当したのは女優の天海祐希さん(1955年-)。元宝塚のトップスターで、ドラマや映画に多数出演している。

声優としては、「メアリと魔女の花」のマダム・マンブルチューク、「名端点コナン純黒の悪夢」のキュラソー役などを演じている。

登場人物⑦:トキ|声優:吉行和子

トキの基本情報



リサが勤務するデイケアセンター「ひまわりのいえ」の利用者。他の利用者同様に宗介と仲が良いが、いつも憎まれ口を叩いている。

初登場シーンでは車いすに乗ったままでデイケアセンターのバンを降りてくる様子が描かれるが、ラスト近くでは立っているばかりか走る様子も描かれている。

本当は立てるのに車いすを利用しているという事実そのものが、トキさんなりの「皮肉」なのかもしれない。

声優の吉行和子さん



声を担当したのは女優の吉行和子さん(1935年-)。「崖の上のポニョ」の当時ですでに超ベテランであり、多数の作品に出演している大女優である。

声優としては、「思い出のマーニー」のばあや役も担当している。

その他の登場人物

ポニョの妹達|声優:矢野顕子






物語のスタートから登場するポニョの妹たち。最後の最後まで姉をサポートする良い奴らであった。

声を担当したのはシンガーソングライターの矢野顕子さん(1955年-)。

まさか人間があの声を担当しているとは思わなかったが、事実を知ったときには極めて納得だった。矢野さんがいなかったらどうしていたのだろうか。

ヨシエ、カヨ|声優:奈良岡朋子、左時枝









リサが勤務するデイケアセンター「ひまわりのいえ」の利用者。宗介ととても中がよく、トキさんとは対象的にとても穏やかな様子である。

ヨシエさんの声を担当したのは女優、声優の奈良岡朋子さん(1929年-)、佳代さんを担当したのは女優の左時枝(1947年-)。

ボートの婦人|声優:柊瑠美






ポニョと宗介がポンポン船で航行中に出会った日傘をした婦人。

唐突に現れたように思えるが、彼女の赤ん坊を巡るポニョの一連の行動は、「物語後のポニョ」が人間の世界でうまくやっていけることを印象付ける効果を狙って挿入されたことが宮崎駿監督本人の口から語られている(ポニョはこうして生まれた)

声を担当したのは女優の柊瑠美さん(1987年-)。

声優としては何と言っても「千と千尋の神隠し」の千尋役を演じた人であり、「コクリコ坂から」の広小路幸子約も担当している。

クミコ、カレン|声優:平岡映美、大橋のぞみ









「ひまわり園」に通う宗介の友達。クミコはおしゃれ好きの活発な女の子。ずいぶんと宗介のことを気にかけているが、それが癪に障ったのかポニョから水鉄砲を食らってしまう。

クミコの声を担当したのは女優の奈良岡朋子さん(1998年-)、カレンを担当したのは元子役の大橋のぞみさん(1999年-)。

アナウンサー|声優:羽鳥慎一






突如発生した台風に関する緊急気象情報を伝えた人物。声を担当したのは本職のアナウンサーである羽鳥慎一さん(1971年-)

この記事で使用した画像は「スタジオジブリ作品静止画」の画像です。

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