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平成狸合戦ぽんぽこ」の思い出【初めて映画館で見たジブリ作品】

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皆さんが人生で初めて映画館で見たジブリ作品はなんだろうか?私は「平成狸合戦ポンポコ」である。そういう事もあってか、「平成狸合戦ぽんぽこ」がジブリ作品の中で一番好きな作品となっている。作品の内容に関してはいずれ書こうと思うが、今回は子供の頃の思い出の話をしたい。

「平成狸合戦ぽんぽこ」の公開は1994年で、当時私はまだ小学校低学年だった。何故見に行ったかは殆ど憶えていないのだが、私が見たいと言ったとは思えない。その後の父親の姿を鑑みると、おそらく父親が見たくて私を連れて行ったということだったと思う。

小学校低学年の頃だったので、当時の記憶は相当曖昧なのだが、あることだけははっきり憶えている。その辺から書き始めようと思う。


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上々颱風「いつでも誰かが」

私が映画館で「平成狸合戦ぽんぽこ」を見たときの記憶ではっきり覚えていることが、EDテーである上々颱風の「いつでも誰かが」が流れた瞬間のことである。あの瞬間私は「あっ、夜逃げや本舗のじゃん!」と思ったのである。

ぽんぽこ」の公開は1994年7月16日だが、その前年の1993年5月15日に「夜逃げや本舗2」という映画が公開されている。「夜逃げや本舗」その名の通り「夜逃げ屋」の話なのだが、概ね借金苦でどうしようもなくなった人たちを夜逃げさせる話である(「自己破産」という概念を「夜逃げや本舗」で学んだ)。

私は「夜逃げや本舗」が好きだったので、当然のように前年の映画を見に行っていた(これは私がねだったかもしれない)。「夜逃げや本舗」のEDで「いつでも誰かが」が流れるということは、「どんな辛いとことがあっても俺たちがいるぜ!」ということのなのだろう。ただ、「平成狸合戦ぽんぽこ」のラストで流れると別のメッセージも感じる(この辺のことも今度書こうと思う)。

さて、1年という間をおいて同じEDテーマを共有している2作品だが、実際には1年もかからなかった可能性があるのだ。この辺のことは「ジブリの教科書8 平成狸合戦ぽんぽこ (文春ジブリ文庫)(PR)」にかかれている。

鈴木敏夫さんによると「平成狸合戦ぽんぽこ」は1993年冬の公開予定だったそうである。ところが、高畑勲あるあるであるが、制作が遅れ、どう考えても間に合わなくなった。プロデューサーであった鈴木敏夫さんは公開延期を決断するが、どう考えても翌年の夏になりそうだった。そんな時に「来年の夏に公開を延期します!」などと言ってしまったら、その時期にも間に合わなくなる可能性があるので、鈴木さんは「翌年の春に延期する」と伝え、それが本気であることを信じさせるために「94年春公開」と書かれたポスターまで作ったそうだ。それが功を奏したのか「ぽんぽこ」は94年の夏に公開された。

私はアニメーションファンではあるが、収集家ではないし、我が家にはフィギュアの一つもない。そんな私でも、高畑勲監督というたった一人の人物を騙すために作られたポスターが現存するなら手に入れないと思ってしまう。現存していないとは思うが、見てみたかったものである。

少々話がずれてしまったが、生まれた初めて映画館で「平成狸合戦ぽんぽこ」を見た時に思ったことは「いつでも誰かが」という曲のことだった。

我が家に唯一あった市販のVHSとしての「ぽんぽこ」

私が小学生だったころも、すでにジブリ作品のVHSは市販のソフトとして存在していた。しかし、小学生の頃に自宅で見ていたジブリ作品は、市販のソフトをではなく、TV番組を録画したものだった。

ところがどっこい、何故か「ぽんぽこ」だけは市販のソフトがうちにあった。

父親なりに好きだったからだろ思うのだが、特にねだった記憶もないし、先述の通りそもそも映画を見に行ったのも、私がねだったというよりも、父親の判断だったに違いないのだ。

ただ、うちの父が「ぽんぽこ」を好きだった理由や、子供を連れてわざわざ映画館に行った理由は「自然を大切にしよう」とか「人間の活動が他の動物を苦しめている」ということを伝えたかったわけではないようだった。

私の父親は「ぽんぽこ」の持っている「コミカル」な部分、あるいは滑稽な部分がどうも好きだったようだ。私に直接語ることはなかったが、言葉の節々に「落語ファン」であることが示唆される表現があった。

それもあってか、私自身も「平成狸合戦ぽんぽこ」に関して持っている原初的な印象は「コミカル」であった。ただそれは「抱腹絶倒」ではなく「おいお前何やってるんだよ、しょうがねえな」という「落語的滑稽さ」であったように思われる。

何れにせよ、父親が気に入ってくれたおかげで我が家には市販のVHSがあった。VHSの発売日は公開翌年の1月1日で値段はなんと税込み12800円である(パッケージに記載されている)。どう考えても親にねだって買ってもらえる額とは思えない。

親が作品を気にいると、ほんの少しだけ子供は得をする。ただ、今はサブスクの時代だし、個別のレンタルもネットで完結するので、わざわざディスクを買う親はいないのかもしれない。ある意味で運のいい話であった。

以上が「平成狸合戦ぽんぽこ」に関する個人的な思い出である。今度は作品内容について語ってみよう。

この記事で使用した画像は「スタジオジブリ作品静止画」の画像です。


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北国出身横浜在住の30代独り身。日頃は教育関連の仕事をしていますが、暇な時間を使って好きな映画やアニメーションについての記事を書いています。利用したサービスや家電についても少し書いていますが・・・もう崖っぷちです。孤独で死にそうです。でもまだ生きてます。だからもう少しだけ生きてみます。
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