雄山怒りの答え

シマアジの刺し身が盛り付けられていた皿が気に入らなかったから。

つまりは「サバの刺し身は確かに美味かったが、相手が山岡であったためどうしても認めることが出来ず、器を理由にしてその場を去った」ということになるだろう。

見事な変化球でその場をしのいだわけだが、ここから雄山の可愛らしさが爆発する。

「器にケチをつける」という作戦に出たものだから、結果的には店を批判する形でその場を去ってしまった。その構造自体には反省の念があったようで、雄山はわざわざ自作の皿をその店に提供したのである。

雄山の皿だからそれはそれは素晴らしい値のつく一品ということになるわけだから、店側としては極めてラッキーだったとも言えるかもしれない。

ただ、そんなコトするくらいなら「美味しい」と一言いえば良いようなものだが、それをやらないのが海原雄山であり、彼の可愛らしさなのである。